素誤露苦 (第17話)

 緊急発表!
 明日、僕は、当ブログの爆笑王ジョイトイとボウリングで対決することになったのですが、僕が勝った場合、ジョイトイ先生が、このブログを3回ぐらい書いてくれることになりました。
 きっと笑わせてくれる(と、ハードルを上げてみる)はずなので、明日はみんな、心の片隅で僕の応援をしていて下さい。
 ではでは、本編です。



 今回の企画も、いよいよ佳境の9巡目。
 まずはキクチチームの番です。出た目は6。あらやだ、意外に大きい出目ですね。そして公開された指示は、『美食倶楽部風処刑』! さぁ、出ましたよ、これ。
 で、美食倶楽部の処刑とは何だって話になるわけですが、これは処刑される人に、首4の字固め、両腕に腕ひしぎ逆十字固め、足4の字固め(技がよくわからない人は、プロレス図鑑でも見て下さい)を同時にかけるという荒技です。
 思い起こせば10年前、高校の柔道部時代、諸先輩方に、この方法で好きな女を自白するに追い込まれたものです。ごっつぁんです!
 さぁ、僕のトラウマはともかく、問題はキクチチームの誰が処刑されるかです。
 チーム内の話し合いの結果、
「僕が……僕が行きます!」
 と、名乗りをあげたのは、ホリコ。
 さっそく、僕ら他チームの人間が、処刑にかかります。
「すまない、ホリコ! お前の死は無駄にしないぞ!」
 最期の呼びかけに、親指を立てて応じるホリコ。そして死刑が執行されます。
「見ろ、これが僕の生き様だぁぁッッ! ギャァァッッッ!」
 死刑完了。息も絶え絶えのホリコにキクチが近づきます。
「大丈夫か、ホリコッ!?」
「……僕はもうダメだめだ。あとは任せたよ」
「すまん、俺たちのために」
「いいんだ。自分は体しか張れない芸人です。引き出しの多いあなた達が、生き残って最終的にチームが勝てば本望……グハァッッ!!」
「ホリコーーー!!」
 会場に響き渡るキクチの悲鳴……って、途中から嘘もいいとこなんで、このへんでやめますね。とにかくホリコが各種プロレス技を同時に食らったところで、次回に続きます。
 次は手足を封じられて、うつぶせにさせられた人間が、空を飛びます。 (つづく)